エンジンの冷却にはクーラントを利用した水冷方式が使われていて、ラジエターを通して空気中に熱を放出し、オーバーヒートを起こすことなく走れるようにしています。そのラジエーターにはふたが付いていることを知っていると思いますが、これは単なるフタではなくとても大切な役目があります。
車の水冷システムは加圧式と呼ばれる方法がとられていて、冷却システム内に0.9~1.1kg平方センチ程度の圧力が掛かるように設計されています。圧力を上げることで、冷却水の沸点を上げ、冷却効率を上げることができるようになっています。通常100℃で沸騰するところを120度近くまで圧力によって沸点を上げています。しかし圧力が上がりすぎれば、ホースの破裂など冷却システムそのものの破損につながってしまいます。圧力の調整するためにラジエーターキャップがつけれれているのです。また圧力の調整だけでなく、冷却水のリザーバータンクとの連携による冷却水の量の調整も大事な役割です。温度上昇とともに冷却水の体積が増えていくので、設定圧力以上になると容量がオーバーした分はリザーバータンクに一時的に集められ、圧力が下がるとまた本体のほうに戻っていくようになっていて、その調整を行ってもいます。